私たちは世界の「悪」にどう立ち向かうか

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刊行日 2022/11/20 | 掲載終了日 2023/06/27

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内容紹介



戦争、原子力、感染症、ポストトゥルース、差別……

人類の知は、不可避的に悪へと転じる。

だが、そこにこそ善への希望がある。

 

善悪二元論を超えて複雑な現実に対峙するために——

新たな社会的想像力を育む12の講義を収録!

人類の文明や知恵、そして学問は、通常より良い未来を実現するものだと考えられている。しかし、戦争や原発など、私たちは本来「善」を目指すべき知恵が「悪」へと転じる例を数多く知っている。人間の知が不可避的に悪へと転じるのであれば、私たちはどのようにしてそれに立ち向かえばいいのだろうか?

単純な善や正義などない。それでも考え続けることで一筋の希望は見えてくるはずだ。東京大学の新入生に向けて行われたオムニバス講義の書籍化第2弾! 新たな社会的想像力を育み、複雑な現実にメスを入れる12講。

第1講 悪をめぐる三つのパラドックス…………朝倉友海
第2講 真実の終わり?──21世紀の現代思想史のために…………星野 太
第3講 人種・民族についての悪い理論…………鶴見太郎
第4講 近代日本哲学の光と影…………中島隆博
第5講 私たちの憲法〝無感覚〟──竹内好を手掛かりとして…………王 欽
第6講 清末中国のある思想家の憂鬱──章炳麟の「進化論」批判…………林 少陽
第7講 儒学から考える「悪」──香港そして被災地…………張 政遠
第8講 民主主義という悪の閾──「他者なき民主主義」とそのディレンマ…………金 杭
第9講 地球上の生命と人類は30年後にどうなっているか…………太田邦史
第10講 未来社会2050──学問を問う…………佐藤麻貴
第11講 知識史からみた学問の「悪」…………ミハエル・ハチウス
第12講 たたかう「文」の共同体に向けて…………石井 剛



戦争、原子力、感染症、ポストトゥルース、差別……

人類の知は、不可避的に悪へと転じる。

だが、そこにこそ善への希望がある。

 

善悪二元論を超えて複雑な現実に対峙するために——

新たな社会的想像力を育む12の講義を収録!

人類の文明や知恵、そして学問は、通常より良い未来を実現するものだと考えられている。しかし、戦争や原発など、私たちは本来「善」を目指すべき知恵が「悪」へと転じる例を数多く知っている。人間の知が...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784798701868
本体価格 ¥2,700 (JPY)
ページ数 368

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NetGalley会員レビュー

悪に立ち向かうためにはまず悪を定義しなければならない。だが世界を善悪二元論で捉えることはできない。性善説における性は人間の本質(essence)性悪説における性は人間の本性(nature)であり、両立が可能であったりする。ハンナ・アーレントの「凡庸な悪」=思考や判断を停止し外的規範に盲従した結果、人種と民族の混同、政治においては意図的に専門化され民衆が無関心になる状態であったり、極論を言えば人類は自然にとっては悪であるなど、視点によって定義は異なる。何を以って悪の状態になっているか、注意深く考え続けるための一歩として相応しい一冊だ。

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