神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル2

夏惜しむ、よすがの花

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刊行日 2022/10/20 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

古都、着物、京都弁が好きな人にオススメ!
ぐうたら探偵と弁護士志望の女子大生の、はんなりミステリー。
京都在住の作者によって綴られる大注目のキャラミス、待望の続編!

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。

※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

☆ ☆ ☆

【内容紹介】

夏の京都で解き明かす奇妙な縁と三つの想い――。

京都東山。
神宮道のそばでひっそり探偵事務所を営む春瀬壱弥は、ぐうたらなのに巷では評判のある探偵だ。
弁護士志望の女子大生・ナラは「あなたの失くしたもの、見つけます」と記された木札の掛かる探偵事務所で、
持ち込まれる“日常の謎”を壱弥とともに解決していくうちに、祖母について気になることを見つけて――

【目次】

真夏の雪融け
唐草と囚われの花
紫の縁

◆著者について

泉坂光輝(いずみさか・みつき)
京都在住。2019年より「エブリスタ」にて小説『神宮道とエフェメラル』を発表。
ルーキー特集でピックアップされたのをきっかけに書籍化が決定。
デビュー作となった『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』は、発売後即重版が決定するほどの人気を得ている。

◆イラストレーターについて

くろのくろ
イラストレーター。アニメ背景のお仕事を中心に活躍中。主な装画に『掟上今日子の挑戦状』『神様の御用人』などがある。

古都、着物、京都弁が好きな人にオススメ!
ぐうたら探偵と弁護士志望の女子大生の、はんなりミステリー。
京都在住の作者によって綴られる大注目のキャラミス、待望の続編!

☆ ☆ ☆

【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】

・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
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出版社からの備考・コメント

【書店員様へご案内】
拡材や新刊配本のお申込みを非公開コメントにて承っております。
◎ご希望の書店員様は「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載の上、
非公開コメントにてお問合せください。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは9月16日迄承っております。

※締め切り後のご注文につきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※非公開コメントのみでお申込みいただいた場合、通知が届かずに
ご注文をお受けできない場合がございます。必ずご注文と併せてレビュー投稿をお願いいたします。
※弊社営業担当よりご登録のメールアドレスや店舗様へご連絡させていただく場合がございます。

【書店員様へご案内】
拡材や新刊配本のお申込みを非公開コメントにて承っております。
◎ご希望の書店員様は「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載の上、
非公開コメントにてお問合せください。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは9月16日迄承っております。

※締め切り後のご注文につきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと...


おすすめコメント

京都愛あふれる京都在住の作者によって綴られた見事な京都の空気感!
 実際に京都の街並みを歩いてるかのような不思議な読み味です。
 これはまさに小説で表現された「ことりっぷ」。

【1巻の感想も大絶賛!】

◆書店関係者
人の想いは、紡がれる―。ハートフルな物語はとても質が高く、
京都の日常をそのまま切り取ったような描写や、ラストの主人公たちの心情など、とにかく「人の温度」を感じられる作品。

◆書店関係者
残りのページが少なくなっていくのを惜しみながら読んだ。
自然体のままでカッコイイ、探偵・壱弥の魅力にハマる人は、私だけではないはずだ。

◆レビュアー
「京都行きたい」読むたびに思ってしまいました。
一冊たっぷりの京都感が味わえる作品でした。
普段はグータラだけど探偵としては最高のイケメン……最高のキャストです♪

◆レビュアー
まるで本当に京都を訪れているようで、いつまでも読んでいたい気分にさせてくれる。
心が涼やかになるミステリーだ。

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◎「エブリスタ」投稿作品です。
ぜひ、刊行前にご一読ください!

京都愛あふれる京都在住の作者によって綴られた見事な京都の空気感!
 実際に京都の街並みを歩いてるかのような不思議な読み味です。
 これはまさに小説で表現された「ことりっぷ」。

【1巻の感想も大絶賛!】

◆書店関係者
人の想いは、紡がれる―。ハートフルな物語はとても質が高く、
京都の日常をそのまま切り取ったような描写や、ラストの主人公たちの心情など、とにかく「人の温度」を感じられる作品。

◆書店関係者
残りの...


販促プラン

あなたの【おすすめコメント】大募集!!
拡材に使わせていただきます!

①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!

期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。
掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。
※出版社にメールアドレスを開示設定されていない場合は、送付先の確認のご連絡ができかねますのでご注意ください。

《拡材用の応援レビュー募集期間》
~2022年9月5日(月)

②応援レビューを特設サイトで紹介します!

期間内にいただいた応援レビューは、刊行時に公開する予定の作品特設サイトのレビュー紹介欄にて掲載する場合がございます。

※レビュアー様のお名前も併せて掲載させていただきたい場合は、事前にご連絡いたします。

《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2022年9月30日(金)

あなたの【おすすめコメント】大募集!!
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掲載文字数に制限がありますので、一部抜粋の上、整理した文面になります。

書籍オビに採用された方にはサイン本を1冊進呈します。

※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン...



NetGalley会員レビュー

3作品どのお話も心を鷲掴みされましたが、私が1番好きだった作品は1作品目の「真夏の雪融け」です。
本当に愛した人と一緒になれない辛さや相手を心の底から想い彼女に幸せになってほしいから真実を伝えず生きてきた日々、、、心苦しかったです。
認知症の女性が名前も知らない彼を想い、待ち合わせ場所に置いてあった本を何十年経った今でも大切に持っている所なんて純愛とはまさにこの話のような事なのかなと思ったりしました。

舞台が京都という場所もどのお話も風情があって良かったです。
京都に住んでいる方は知っている地名や道路の名前など出てくるので読んでいて親近感が湧くのではないかと思いました。
逆に京都に住んでいない方は、作者様が描写を細かく書いてくれているので京都旅行に行った気にさせてくれると思いました。私は後者の方でしたので、素敵な物語を読みながら京都を旅している感覚も味わいダブルで楽しんじゃっていました。今回、知らない名前など調べながら読んだのでより旅行感楽しめました。

全ての物語に共通して言える事は物語の真実を知りたくてページを捲る手が止まりません。
そして涙なくして作品を語ることはできない最高の一冊でした。

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ちょうど京都に旅行に行ったばかり。
前作を読んで京都を歩いているかのようと思いながら読んだことを思い出しながら京都を堪能しました。
はじめて行った下鴨神社と古本まつり。今回の作品中にも出てきて、本当に行ってよかった、作品の風景を思う存分楽しめる。
恋にまつわる謎と美しい京都の風景が読んでいてとても魅惑的で、自分に画力があればファンアートを描きたい!!と思うほど夢中になって読みました。
ナラちゃん、壱弥さん、主計さんのこれからも気になるので続きよろしくお願いします!!待ってます!

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情景描写が丁寧に描かれていて、京都の繊細な街並みがくっきりと目に浮かぶ。まるで作品全体が京都のようで、悠然としていて雅やか。
そんな京都の町中にある探偵事務所に、なんだか気だるげで色っぽい探偵、壱弥がいる。
そしてそこに通う女子大生のナラ。設定だけでワクワクしかない。
謎解きをしながら、ナラと壱弥、時に主計と一緒に京都を散歩しているような気分になる。しかもその過程で、寺社仏閣に、万葉集、百人一首など京都にまつわるあれこれを知ることもできてしまう。
これは、自分だけで楽しんでないで中学生たちに教えてあげないと。

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ページをめくると和の装いと香りが感じられ、京都に足を踏み入れたような感覚!

特に第3章「万葉の森 船岡山」の情景と「時を超えた歴史が今でもなお息づいている」の記述は主人公のナラ同様に心が躍りました。

さらに、壱弥くんとナラが謎解きをする中で2人に関わる着物男子の主計さんが武道で相手を負かせるなど意外な一面を見せてくれます。
壱弥くん心の変化も気になるし、3作目に出会えるのが今から楽しみです。

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読むと京都が歩きたくなる!
京都に住んでいた事があり今でもふらっと訪れるのですが、あそこに行きたい!と思う場所が何箇所も出てきました。観光のハイシーズンでなければ行きやすいところなのもいいですね。

探偵に依頼される内容も、謎解きも京都っぽさに溢れています。
3話とも恋にまつわる謎の依頼ですが、私は第3話が特に好きです。思いは伝えられるうちに伝えるようにしたいと改めて思いました。
この本を持っていつもとは違う京都散策に出かけたいです。

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京都がもっと好きになる!ストーリーを追うと同時に京都の街並みを散策しているような気分になります。登場する男性キャラクターのはんなりと上品な佇まいもとても魅力的。対して、探偵の壱弥のぐーたらぶりは、時折見せるジェントルな振る舞いギャップにときめく。
和のグルメ、文化、文学に触れることが出きる点でもおいしい作品でした。

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京都という町に和歌、そして謎もなんだか切なくて、美しいです。
認知症の老婦の話しも素敵でしたが、私はナラちゃんの祖父母の話が1番でした。

相手を思いやり、おこした行動なのに、かえって傷ついてしまった人がいる。
真実にたどり着いた時に湧きあがった心が温かくなる感じ、良かったです。

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法律事務所の壱弥、法律家を目指すナラ。女子高生が持ち込んだ祖母の本の持ち主を探す依頼、高価な京友禅を持ち込んだ菊花の行方、どこにいるかわからない祖母に伝えるべき事、持ち込まれた様々な依頼と思い全てに「愛」があった。共通するのはほんの些細なすれ違い。それらが真実が明かされる時、愛しさの繋がりが連鎖するように心が温かくなる。出てくる京都の食べ物や文化、文学作品がこの物語に少しのスパイスをふりかけて。
1巻目を読んでいませんが、この巻からでも楽しめました。1巻目も読んでみたいと思います。

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縦糸と横糸が交わって織物が作られるように
人と人が出会って繋がり、ご縁の大切さをじんわりと感じる読後感が心地よい。



第一巻を読んでいませんでしたが
二巻からもスッと京都の物語の世界に入っていくことができました。

京都市内に通勤しているので
なじみの地名がいっぱいです。

京都の町を登場人物と一緒に、歩んでいる気分になりました。

京都という古都の独特のな雰囲気の中で
探偵と女子大生が人と会う中で織り出されるストーリー。

まるで西陣織の織物が縦糸と横糸が交わって作られるように
人と人が出会って、繋がっていくなかで、
紡がれていくストーリ―に、人のご縁の大切さを感じる作品。
思わず心が、ウルっぅときました。

登場人物が歩いたその道、
特に赤い大鳥居のある平安神宮の神宮通りを
夕暮れに、ゆっくりと一歩ずつ歩きたい気分になりました。

一巻も読んでみます。

のり@本が好き倶楽部

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京都が詰め込まれてる一冊。
京都の描写や行事、季節が丁寧に綴られているので、登場人物の一人になって一緒にその場にいるような錯覚すらしてしまう。
前作を読んでいなくても楽しめるし、一気に読んでしまうテンポのよさ。
小さなヒントから謎解きしていく様子も楽しめる。京都が謎にみちてるのか、謎を呼ぶのか。
京都に行きたくなる素敵な一冊。

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京都を舞台にした謎解き小説の続編。少しずぼらな探偵の壱弥は、相変わらずマイペースに仕事を引き受けて、大学の法学部で学ぶナラちゃんと共に依頼人の「さがしもの」を見つけ出す。

登場人物のなかでも、呉服屋の息子で着物の知識が豊富な主計さんという青年がとても魅力的だった。隠された事実を探し求める壱弥とナラの手をとり、古都の名所を結び歩く、歴史散歩ミステリー。

シリーズ二作目、ひとりで居ることに慣れていた壱弥の心の揺れや、ナラの家族が閉じ込めていた過去など、読みごたえ抜群の一冊。前作を読んでいた人は勿論、本作からでも、ぜひ気軽に手に取ってもらいたい。京都旅行の気分を味わいながら、奥へ奥へと仕舞いこんでしまった大切なものを思い出せるかもしれない。

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イケメン探偵と女子大生助手が京都の街並みを軽快に歩き廻る謎解き第2弾。
絶妙な距離感の二人が醸し出す雰囲気はいじらしくも微笑ましく、扱う謎は深刻さ、真摯さを含みながらも温かな着地をするのが心地よい。
心根の優しい人に囲まれ、景観や美しい文様といった視覚、匂いたつ美味しそうなスイーツでの触覚、嗅覚、味覚、川のせせらぎといった聴覚まで含め、五感で今の京都を楽しめる謎解き譚。

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美味しそうなカフェや、神社など気になるものがたくさんあって、京都に行きたくなりました。
世界観が素敵でした。
イケメン探偵の過去もかなり気になります。早くあきらかにして欲しい。
登場人物が全員温かみのある人ばかり。
実はまだ1巻を読んでいなかったけど、それでも楽しめました。

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前作を読む時もそうでしたが、今回の作品でも世の中を眺める温かい視線がいいですね。
特に京都の街に関する描写が温かく美しいものなので、京都への作者の愛情が感じられます。

▪深雪を美しい花で溶かす
三つの短編、いずれもラブストーリーを込めていますが、第一話の「真夏の雪溶け」がもっとも印象に残っています。
本当に愛する人と一緒にすることができない辛さ、相手のことを心から思い、彼女が幸せになることを願う心がしみじみと感じられました。
ミスズさんが愛して探していた人がいつも隣にいてくれた友だったとは。
自分の恋心を諦め、娘を失くした相手の深い悲しみを励ましてくれる友になった男性の恋に感動しました。

▪京都の街をナラと一緒に散策しながら楽しめるミステリー
京都という舞台を背景に話が進められますので、主人公のナラが普通に歩いていながら描く京都の街が美しく見えてきます。まるでナラと一緒に京都の街を散策する気がします。
特に第3話の「紫の縁」では主人公たちが祖父母の約束の場所を探し回ります。ナラと一緒に京都の名勝を見て回る気がしてワクワクしながら読みました。
温かい日常のミステリーで、京都が好きな方にお勧めします。

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前作を読んだばかりなので、タイムラグもなく、どっぷりと独特なエフェメラルの世界観に浸かれました。京都の夏は想像できないほど暑く、今作にもその真夏の気怠さが全編に漂っています。照り返しがきつい石畳が多い古都で、凸凹コンビの壱弥とナラが汗をかきながら奔走し、エフェメラルなものが少しずつ形になっていく過程が前作に違わず見事でした。主計が前作より一歩引いて、壱弥にポジションを譲ったような印象があり、これからの二人の進展もほのかに期待できそうです。

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前作を読んで2年半、また壱弥とナラに出会えた。前作が京の息吹を感じさせる静かに感じさせる秀作であったが、本作も負けず劣らず「京都」を感じさせる。しかし、それはあくまでも背景であり、主役はあくまでもそこに生活している人々である。今回の3篇はいずれも「愛」を拗らせた、というか囚われた人々のお話である。事件・謎が解決した最後の最後で心のしこりやこだわりのようなものが融けたときの感情の揺れや表情の描写がとてもうまい。独りよがりやすれ違いなど様々なことで人生は分岐していくが、最後はそれが自分の生き方であり、自分にしかなれないものになったのだと思うことによる自己肯定感が、人には必要なのだろう。前作同様、温かい気持ちが埋火のように長く心に残った秀作である。

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京都の良さが存分に盛り込まれたミステリー。京都に行きたいという気持ちがどんどん大きく膨らんでいきました。和についても学びたいし、和歌、源氏物語も忘れている部分を復習したくなります。ミステリーも、普通ならなんでそうなる?と思ってしまいますが、ともかく出てくる登場人物が優しすぎて引き起こされる出来事なので、結果的にふんわりとした気持ちになりました。

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中学生の頃、修学旅行で訪れた京都。当時から神社仏閣が大好きな渋めの中学生だったのだが、再度京都へ行こうと思いながらなかなか機会に恵まれない。そんな私に京都旅行気分をもたらしてくれるのがこのシリーズだ。今回は源氏物語縁の場所や、読んでいるだけでお腹が鳴りそうなグルメ、着物の話も興味深い。そんな魅力的な京都で探偵と大学生が様々な謎を解決する。探偵が語ろうとしない過去や、2人の関係性がなかなか進まないのも次回作を楽しみにしてしまう要因だろう。気になる人物も登場し次回作が楽しみだ。

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最初の古書のお話がすごく切なくてよかったです。
着物、京都、スイーツと出てきてすごく着物でお出かけしたくなりました。
主計さんの着物コーディネートも素敵。
今ちょうど涼しくなり着物でお出かけするのにいい時期になってきました。
デニム着物を前回帰国時に手に入れたので、私も着てお出かけしたいと思いました。

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まさかの続編で良かったです。そうですね、おじいちゃんとおばあちゃんの過去、という結構大事な謎がありました。お父さんの態度の軟化で、二人の仲がちょっと進むかな。今後も楽しみです。壱弥さんが、はんなり京都弁で気遣いもできる優しい人なのに、ちょっと毒舌の、だらしない感じが意外で、ふしぎな人ですね。

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第2巻も、下鴨神社の古本まつりや東福寺天徳院の青紅葉などと、京都の情緒・情景(と、うまいもの)が重要な舞台となっていく。

今回は「失くしもの」ではなく、「残されたもの」に込められた心情を紐解いていく。名も知らない初恋の相手から贈られた古本、婚約者から贈られた友禅染の振袖。それだけに、第1巻より強い想いが伝わってくる。場合によってはマイナスの感情さえも。でも、その明らかにされた想いで人が変わっていく様子、心安らぎ、前を向き、結びつきをあらたにしていく様が更に心を打った。このシリーズは、人が前向きに生きていくためのきっかけを「探し出す」小説なんだ。
だからこその第3話「緑の縁」。第1巻から描かれてきたテーマの真骨頂であり、ナラ達自身の物語。関係者が集ったラストの、緑にかこまれた天徳院のシーンが目に浮かぶようだった。これで、ナラの家族のしこりはとけた。本当によかった。次は壱弥と伯父との関係か? いや、それよりも今の壱弥が探偵となり、ナラの祖父の事務局を引き継いだ由来を知りたい。そこにもきっと、深い深い想いが関わっているはずだから。
来月発売の第3巻が、とても楽しみになった。

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法学部女子大生とものぐさ探偵コンビが、京都を舞台に「失われた大切なもの」を手繰り寄せるノスタルジックミステリ、第二弾。

前作に続き各話じっくり古都の情景を楽しめる連作短編で、今回は恋愛に纏わる三編。優雅な京都にぴったりの柔らかい筆致に、温かい人々の思い遣り。キャラの性格もさっぱりしていて好感が持て、優しい気持ちになる話ばかり。綺麗に纏まっているから一瞬すべて美しいと錯覚してしまうが、意外にも悪意もしっかりと描かれている所がとても良い。
壱弥の取り柄のイケメンが霞むレベルの主計の男前エピソードと、そのパーフェクトぶりを鼻に掛けないスイーツ男子のギャップがまた堪らない。歴史や街並みだけでなく、毎回検索したくなる京グルメは読みどころの一つ。
壱弥の抱えている問題と、ナラとの今後の展開も楽しみ。

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